アトピー辞典<漢方>

ジブンにあった選び方.png

 

 

 

医療や健康情報を効果的に取り入れるために、一番大切なことは「ジブンに合った選び方」を心得ていること。

“アトピーに〇〇が効く”という情報を、イヤになるほど探し回ってきたのに、今なおアトピーの根治に確信が持てない方のために、医療や健康情報が“自分に合っていのかどうか”を見定めるポイントをまとめました。

 

 

 

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自然の薬草、食材などを、体質や不調の改善に合うように調合して煎じた薬。

現代の日本では顆粒状のものも多い。

 

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西洋薬と違い、自然界に存在する植物・動物が主原料になっているため、身体に優しいイメージがある。

ただし昨今では産地における農薬や放射能の汚染状況も考慮しないと、「薬」としての薬効より、「毒物」としてのデメリットのほうが高くなる可能性もある。

 

 

処方には熟練の東洋医学診断法が必須。

舌診、脈診、腹診などから、証を立て(なぜ不調が起こっているのかを五行陰陽や経絡、氣血津液の理論に基づいて割り出す診断法)、適切な生薬を処方すれば即効性もある。

 

漢方はしばらく飲まなければ効き目がないというのはあくまでイメージで、原因に見合った薬であれば、著効を示す。

 

(2002年に中国で起こった重症急性呼吸器症候群(SARS)を、いち早く証を立て、漢方薬の処方で抑え込み、多くの村人の命を救った現地の中医師がいたのですが、彼にはその後何の脚光も当たらず、同時期にWHOから派遣されてSARSウィルス研究の途中で亡くなった職員の方は英雄として報道されました。東洋医学の専門家の間では有名な話です。)

 

時折西洋医の方が、冷え性には当帰芍薬散、元氣がないなら補中益気湯、というように、病名で処方する漢方(しかも生薬ほどの効能を持たない顆粒状のもの)を決定しているが、これは漢方薬の本来の使い方からすれば当てずっぽうと言える。

 

病気の原因を割り出さずに処方される漢方が効く可能性は低くて当然である。

 

(効果があったとすれば、たまたま体質や体調に合っていた、もしくは漢方を飲まなくても自然治癒できたということです)

 

 

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不調の原因に則した漢方を、的確に処方されている人。

体調や季節の変化に伴い、処方薬を調整出来る技術を持った医師、薬剤師がいる患者様。

 

 

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冷え性、便秘、肌荒れ、湿疹など、不調ごとに「〇〇という漢方が効く」と思い、同じ漢方薬を飲み続けている方。

 

3ヶ月以上服用して変化が無い、もしくは悪化している場合は、薬効を疑うほうが無難。

 

(時折漢方の効き始めで好転反応が出る場合があり、悪化と見間違いやすいが、これは漢方や東洋医学を心得ている専門家が見れば明らかなので、分からないときは自己判断せず、指示を仰ぐこと)

 

 

 

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漢方薬を3ヶ月以上服用し続けても一向に治らない方の場合は、普段からアトピー性皮膚炎の諸症状を引き起こす生活習慣が、それに勝るほど身体に負担をかけていることがほとんどの原因。

浴槽に栓をせず、水を溜めようとしても、満水にするのが難しいのと同じ。

それらを改善しない状態で漢方薬で散らそうとしても、それは対処療法の域を出ず、根治とは言えない。

 

 

「 漢方=体質改善」ではなく、

漢方で身体の治癒力を手助けしている間に、現在の体調を作った食習慣を整えるのが、無駄のない根治への道筋である。

 

 

 

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