アトピー辞典<乳酸菌飲料・食品>
医療や健康情報を効果的に取り入れるために、一番大切なことは「ジブンに合った選び方」を心得ていること。
“アトピーに〇〇が効く”という情報を、イヤになるほど探し回ってきたのに、今なおアトピーの根治に確信が持てない方のために、医療や健康情報が“自分に合っていのかどうか”を見定めるポイントをまとめました。
いわゆる牛乳や乳製品由来の発酵食品。飲料タイプのものも、ヨーグルトなどの固形タイプのものがある。
手軽に乳酸菌を摂ることを目的として商品化されている。
またアトピーには腸内環境を整えることが効果があるとして、宣伝している企業もある。
乳製品や牛乳を長寿食として食べ続けていた民族。
日本は明治以降一般的に摂られるようになったが、
身体の進化(分解酵素の発育など)は150年くらいでは起こらない。
日本の長寿の方が毎日食べているから、長寿食と考えるのは早急に過ぎる。
もともと粗食に耐えて健康な身体を持っている長寿の方が、たまたま好き好んで食べているだけかもしれない、という観察眼を持つのも食養生では重要である。
塩を使わずに発酵させているため、陰性体質で発病している方には向かない。
乳酸菌を摂るメリットよりも、腸内が冷えること、分解しにくい動物性たんぱく質のお蔭でより腸内環境が荒らされるデメリットのほうが上回れば、摂らないほうがマシである。
乳酸菌飲料を取り続けてもアトピーが治らない方は、上記のような落とし穴に気付いていない。
また商品によっては人工甘味料や添加物の問題もある。
老廃物を出せば肌は綺麗になる、という理屈ばかりに目を向けると、
乳酸菌のメリットしか見えない。
食材・食品は、総合的に観察しなければならない。
臨床の指導では、効率よくそれらのモノサシが身につくようにしている。
<ジブンに合った選び方>